埴輪はどこかへ

楽しさも、憂いも、全て旅の中にある。

2021東九州周り旅行:九州1日目ダイジェスト

英語版ではいろいろ書きましたが、2021年11月に施行されました日豊本線から指宿枕崎線にかけての乗車券による旅行についてここで改めて記録しておこうと思います。

乗車行程(平日ダイヤ)

泉大津港17:30→新門司港翌6:00: 阪九フェリーいずみ(デラックスシングル)

門司港6:15→小倉駅新幹線口6:43: 阪九フェリー無料送迎バス/西鉄バス北九州

小倉7:16→中津8:18:日豊本線普通 中津ゆき

中津8:39→杵築9:08:日豊本線特急ソニック3号 大分ゆき(+¥630)

杵築駅前9:15→杵築BT9:26:国東観光バス/大分交通G 中平経由杵築BTゆき(¥290)

杵築BT11:35→杵築駅前11:46:国東観光バス/大分交通G 中平経由杵築駅前ゆき(¥290)

杵築12:07→大分12:50:日豊本線普通 幸崎ゆき

〜昼食(大分唐揚げの弁当)〜

大分13:21→臼杵14:06:日豊本線普通 臼杵ゆき

臼杵駅臼杵石仏→臼杵観光案内所:レンタサイクル(¥0)

臼杵16:49→宮崎19:39(+8):日豊本線特急にちりん15号 宮崎空港ゆき(+¥1400)

 

瀬戸内海を航行している船のはずなのになぜか微妙に酔っていたので晩は20:30ごろに部屋の途切れ途切れのテレビを見ながら就寝。起きるとまだ4:00で、船の共用部分はがらんどうになっていたのでしばらく探検した。

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はやくふねこを解放してあげたい...

ほぼ一番乗りで下船して早速バスに乗り込む。泉大津港もあまり便利な場所ではないし徒歩乗船客は7,8人しかいなかったのでバスはガラガラのまま北九州の丘を越える道をまだ暗い中爆走していく。名門大洋のトラックとのデッドヒートもあった。

 

小倉駅で切符を購入して、ソニックを見送って通勤客でいっぱいの中津行きになんとか着座。西小倉や城野でもさらに乗ってきたが、トヨタ系の企業があるあたりや行橋などでだいぶいなくなり、宇島でほぼ0人になった。高校生の乗降は様々なパターンが見受けられたので結局よくわからなかった。

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宇島の先

中津止まりで普通列車はしばらく来ないので50kmギリギリであることを生かしつつ杵築まで特急課金。中津はまだ朝早すぎて唐揚げ屋の一軒も開店してないしだいたい駅から近いところにはそんなに唐揚げ屋がなさそうだった。駅自体は大都市圏の端っこによくありそうな感じ、立派ですね。中津も文化の蓄積がありそうだったから今度時間を作って歩いてみたい。

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中津の表側の口

ほんとうは宇佐神宮に行くべきところだがまた今度(なぜか別府すらまた今度とスルーしている)として杵築で降りる。国東半島の付け根を越える部分は思ったより長いけどやっぱりソニックはどんどんスピードを出すので気持ちが良い。

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しっとりした杵築駅

杵築のまちなかまではさすがに歩けないのでバスに乗る(5kmもある)。当然ICカードのかけらもないレトロなバスで旅情をかきたてられる。まちなかのバスターミナルもとても風情がある。

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杵築BT 国東半島一周したすぎる。

とりあえず観光案内所に行ったら今日は城下町資料館は休みですよと言われて発狂した(だらだらしすぎて曜日すら把握してないだめ学生の鑑である)。他は開館中だったのでとりあえず北台に裏からのぼってまちなみ散策を開始。

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優れすぎ。ほんとうに令和時代?

酢屋の坂を降りていたら校外学習の五十人近い集団と行きあったけれど9割9分挨拶してきてくれたので一瞬とてもにぎやかになった。一人旅をしていると資料館のひととぐらいしか話す機会がないのでこういうのはなんとなく心にしみる。

とりあえず谷間の町人地由来の商業地(水曜日は休みが多くてちょっとさびしい感じだった)を歩いて市役所の裏を回り込んで南台に上がる。南台は北台ほど観光地整備をされているわけではなく、一般の住宅地も混在していたりマージナルに繋がっていたりして生活感がある。寺町の坂に沿った土塀も味がある。

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南台 ちょっと剥離してるのもいい

休み(!)の資料館の横を抜けると素晴らしい眺望があり、杵築城や八坂川の河口が見渡せる。かなり内陸のはずだが湾沿いかと錯覚させるような景観。

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枝が元気

そして典型撮影地の酢屋の坂へ。この地形を利用したダイナミックな景観がこの時代まで保存されてきたことに感謝してもしきれない。

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酢屋の坂 実際に見るとやっぱりすごい

そのあとは大原邸と磯谷邸を見学。紅葉が見頃の庭園もさることながら、建築物もきれいに管理されていて、杵築の文化財保護と景観によるまちづくりの本気を感じた。

 

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大きな楓 下から見るか、横から見るか

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磯谷邸 ほかに訪問者はなかった

かぼすジュースを購入してバスに乗車。この国東観光バスが完全にタイムカプセルで感動した。車体とかは詳しくないのでよくわかりませんが。

 

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フォントがよい

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駅舎もよい お土産を買いました

謎の行程を組んでいたので別府駅をスルー。別府から大分までの間は観光客と地元の大学生で2両編成は中央線快速並みの混雑になっていた。大分駅の豊後にわさき市場で唐揚げ弁当を買ったらコスパがとてもよく感動した。大分駅、かなり都会でした。

 

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地震の被害が大きくないといいですが

そのまま普通を乗り継いで終点の臼杵まで。臼杵まできたらやることは一つ(ではないが、とりあえず)石仏を見ることです。しかし駅から6kmと大変遠く、バスと普通列車の乗り継ぎもお世辞にもいいとはいえません。そんなときに無料レンタサイクルはとてもありがたい。

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述べていないこともある(あの節はありがとうございました)

石仏。拝観料もそれなりにするが、荒れ果てた様子は全くなく、屋根をかけたり紫外線を当てたり綺麗に遺跡保護がなされていて、地元の人の石仏への愛情が感じられる。どの石仏もかなり丁寧に彫られていて、顔立ちもよく癒されますね。昔行ったアンコールワットヒンドゥー教寺院のレリーフとは違うけど、それでもなにか似たような感じがして、ちょっと海外旅行気分みたいなところもありました。こちらは日本的な里山風景のなかに日本人のいでたちをした石仏ですが。

 

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しっかりと屋根や剥離防止加工が行われている

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ゲーミング石仏ではなくて、表面の微生物などを殺しているらしい

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原義満喫した


急いで八町大路でかぼすグルメと臼杵せんべいを買い、自転車を返して駅へ。kit-suki にしろ、う♡にしろ、そう来たかという感じですが、二都市ともうまく観光振興が成功するといいですね。臼杵は時間切れで二王座を通過できなかったのでまたいつか再訪することになるでしょう。

 

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疾走

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減便が納得される車内

対向列車が遅れて佐土原で10分ぐらい足止めを食らったが、無事に宮崎駅に到着。アミュプラザは正義だというのがよくわかったが、なぜか飯を探しに橘通の方にさっさといってしまったのであやうく夕食難民になりかけたのであった。

 

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ドンキの一回のローカルチェーンで喫食。安い。